【レビュー】TREAT『Ghost of Graceland』(2016年)

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treat ghost of graceland

名盤”Coup De Grace”に次ぐ7作目!

スウェーデン出身のメロディック・ロックバンドによる7作目。2016年作。

トリートは1981年に「THE BOYS」として結成された5人組。1983年に現在の名前に改名し、1985年”Scratch and Bite”でアルバムデビュー。1992年の5th”Treat”を最後にバンドは一度解散しますが、2006年に再結成、2010年には6thアルバム”Coup De Grace”(名盤)をリリースしています。

再結成後第二弾となる本作では、ベーシストをNalle PahlssonからPontus Egberg(KING DIAMOND)へ交代しています。

ちょっと地味だが、かなり良い

前作”Coup De Grace”は、胸がキュンとするような切なさ&ポップさのメロディが胸を鷲掴みにする北欧メロディアス・ハードの名盤で、個人的にも大好きな一枚。そのため期待値がかなり上がった状態でリリースを待つことになった本作ですが、ギタリストでありソング・ライターであるAnders Wikstromのコメントによると、制作にあたってバンドは自分たちのルーツを70年代の昔にまで遡って探求していたとのこと。

その影響か、なるほど前作と比べるとよりクラシックなハード・ロック寄りのサウンドで、落ち着きのあるというか、重みのあるというか、えー、言ってしまうとやや地味な印象。

全体的に彼らの言う「ルーツ」を思わせる雰囲気が漂っており、正直「胸キュン度」は前作に及ばないかなというのが個人的な感想。アルバムに先がけて公開された曲の一つ#1″Ghost of Graceland”なんかはどうにも地味で、この曲がオープニングというのはちょっと雲行きが怪しい・・・。

ところが聴き進めていくと、これがなかなか悪くない。いや、良い。かなり良い。

「これぞTREAT」なメロディは健在

全体的に抑制の利いた曲調で、第一印象は多少地味な感じがするものの、ポップさと哀愁を湛えた「これぞTREAT」なメロディは損なわれていないのが素晴らしい。

#2″I Don’t Miss the Misery”は(このバンドにしては)ヘヴィなAメロ&Bメロからポップなサビへと移行する瞬間の開放感にグッとくるし、#1と同様に先行公開された#4″Do Your Own Stunts”#5″Endangered”#6″Inferno”の三曲も、初めて聴いた時は正直そこまでピンと来なかったのですが、改めて聴くと、そのメロディの良さにすっかり虜になっていました(笑)。

その他にもアルバム中一、二を争うであろうポップさを持つサビが印象的な#8″Nonstop Madness”、アップ・テンポなリズムと凛々しいメロディがカッコいいキラー・チューン#9″Too Late to Die Young”、切ないメロディにホロリとさせられるラスト・ナンバー#12″Everything to Everyone”などなど、全編に亘って聴きどころ満載の曲作りの上手さは見事の一言。最初は心配の種だった#1も聴いていくうちにだんだん気に入ってきました。

#11はギタリストAndersがボーカルを担当(上手い)

これら名人芸と言って良さそうなメロディック・ロック・ナンバーの数々に、シンガーRobert Ernlundの瑞々しい歌声と、Anders Wikstromによる泣きのギターソロが加わることでその魅力を更にブーストさせているのもまた素晴らしい。

それからアンダースと言えば、ピアノとストリングスをバックに歌い上げるバラード#11″Together Alone”は彼がボーカルを担当。この人はギターだけじゃなく歌もイケるのか・・・。

期待に充分応える一枚 メロハー・ファンは是非

少なくとも即効性という面では前作に譲り、どちらが好きかと聴かれればやはり前作かなぁというのが数回通して聴いた現時点での印象ですが、そうは言っても今度のも良いですよ。メロハー・ファンならきっと楽しめる、期待に充分応える一枚かと!おすすめです!

PV

“Ghost of Graceland”


“Do Your Own Stunts”

“Endangered”

“Inferno”

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無題

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