【レビュー】DYNAZTY『Titanic Mass』(2016年)

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dynazty titanic mass

傑作”Renatus”に次ぐ5作目

スウェーデンのメロディック・ヘヴィメタル/ハードロック・バンド、2016年リリースの5作目。

DYNAZTYは2007年にLove MagnussonとJohn Bergというギタリスト2人により結成された5人組(John Bergは既に脱退済み)で、2009年に”Bring the Thunder”でデビュー。その後は2011年に2ndアルバム”Knock You Down”、2012年に3rd”Saltans of Sin”、2014年には4th“Renatus”をリリースしています。

前作の路線を踏襲した作風

前作はそれまでの「メタル」というより「ハードロック」を基調としたサウンドから一気にメタルな方向性へ舵を切った作風が印象的な(そしてそれが見事に功を奏した)傑作と呼ぶにふさわしい充実作でしたが、約2年ぶりのリリースとなる本作はその流れを汲んだ順当な方向性と言っていいでしょう。

先行公開されたオープニング・トラック#1″The Human Paradox”を筆頭に、キャッチーかつ適度にエッジの利いたメロディックHM/HRサウンドを展開。シンガーNils Molinの溌剌とした歌唱をはじめハイ・スキルな演奏も相変わらず魅力的です(ついでに言うとギター・リフも前作と似たような感じのが登場しますが、まあその辺はご愛嬌/笑)。

楽曲は前作の方が印象的

個人的には先述の#1#4″Titanic Mass”(ダイナミックなサビが聴きどころ)、#9″Crack in the Shell”あたりがお気に入りで、他の曲もさすがのクオリティと言ったところではありますが、うーん、前作の方が好きかなぁというのが正直な感想。

メロディの煽情力や問答無用に体を揺らすノリの良さは前作の方が強力だったように感じられるし、Love Magnusson & Mike Laverのギター・ソロも、その弾きっぷりという面では少し物足りないように思いました。

#6″I Want to Live Forever”#11″The Smoking Gun”といったバラード調の曲の存在は前作には無かった点で、ここでもNilsの上手さは光っていますが、アルバムのハイライトになりうる曲かというともう一歩。全体的にもう少しパンチが欲しいかなという印象です。

決して悪くはないけれど・・・

前作を気に入ったリスナーがこのアルバムを「ハズレ」と感じることは少ないだろうとは思うし、同じ路線で同じレベルの作品を続けて求めることの酷(こく)さを考えれば(笑)、質/作風ともに至極順当な内容と言えるのではないでしょうか。

ただ、決して悪い内容ではないとは言え、このバンドを初めて聴く人に薦めたいアルバムを一枚選ぶならやはり前作かな、という感じでした。さて次作はどう出るか、今から気になりますね。

PV

“The Human Paradox”


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コメント

  1. Loki Holst より:

    ロニーそっくりな歌声が一番好きです!!

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